MAF CLINICで受けられます
癌に対峙するPS-MAF療法は
PS-MAF 療法について
MAFとはMacrophage※1Activating Factor の略称名であり、PS-MAFとは、ヒトの生体内で合成されているMAF(マクロファージ活性化因子)と同一の分子構造を持つように、血清材料からGcタンパク質を試験管内で精製し酵素学的に合成した分子を指したものである。マフクリニックのPS-MAF療法は、現在、東京大学大学院農学生命科学研究科との共同研究を進めており、より効果の高い治療法へと日々進化しつづけています。
※1)マクロファージは白血球の一種であり、造血幹細胞から単核白血球として分化、増殖し、後にヒトにとって異物となる物質を貧食するようにさらに分化した免疫細胞を指し当初はメシニコフ博士によって大型の(マクロ)異物を貪食する細胞として命名されていたが、現在では広範囲の異物を貧食したり、破壊したりする免疫細胞の主役として認識されている。
VS
左図は治療を行なっていないため僅かな変化しか見られない。一方、右3つの写真はPS-MAF療法を施したしたもので、明らかに異種の赤血球をマクロファージが貪食した結果(濃い紫色のビーズ)が伺えます。
PS-MAF活性化マクロファージ※の殺腫瘍活性
PS-MAF (100pg/ml) for 3hr
PS-MAFで高度活性化したマクロファージは、癌細胞と接触してスーパーオキサイド※1を注入して癌細胞を死滅させる図。トリパンブルーは生細胞は染色しないが、死亡した細胞を青色染色する。PS-MAF療法であれば、癌細胞をマクロファージが死滅させることができる。
※1スーパーオキサイドとは:強力な酸化剤。癌細胞をやっつける猛毒のようなもの。
Q.免疫機能ってなぜ低下してしまうのですか?
A.特別なことではありません。加齢によって誰の身にもおこるのが免疫機能の低下です。
免疫機能を担うものには、顆粒球(体内に侵入した病原体に最初に攻撃をしかける自然免疫を担当する細胞のひとつ)マクロファージ(血液中の白血球の5 %を占める単球(単核白血球)から分化。免疫細胞の軸となるアメーバ状の細胞で、生体内に侵入した細菌・ウイルス、また異物(がん細胞)をも貪食し消化する働きを持つもの)T細胞(敵を見分ける細胞)B細胞(抗体を放出する細胞)などがあります。
免疫力が低下する原因の1つである加齢。それと共に機能が低下してくるのは、この中のB細胞やT細胞です。T細胞に敵を見分ける能力が落ちてくると、敵を敵であると判断できなくなるため、感染症にかかってしまうことや、正常な細胞を正常だと判断できずに攻撃してしまうなどのミスを犯してしまうことで、自分自身の細胞を傷つけてしまうことも出てきてしまいます。
免疫システムが低下するということは、外敵から身を守れなくなるだけではなく、自己を破壊してしまうことにまでつながってしまうということなのです。
上田 益巳 教授
昭和9年3月18日生まれ 本籍地 鳥取県 米子市
現 職 島根大学文理学部理学士 1961
鳥取大学医学部医学博士 1971 細菌学
職 歴 1961/04 - 1971/04 鳥取大学医学部細菌学教室助手
1971/05 - 1974/09 鳥取大学医学部細菌学教室講師
1971/06 - 1972/06 交換研究者、フィラデルフィア市テンプル大学医学部フェルス研究所山本信人教授主宰研究室
1974/10 - 1977/03 鳥取大学医学部細菌学教室助教授
1977/04 - 1999/03 鳥取大学医療技術短期大学部教授(微生物学・免疫学・生物学)
1981/05 - 1982/05 鳥取大学医療技術短期大学部衛生技術学科主任教授
1984/05 - 1986/05 鳥取大学医療技術短期大学部衛生技術学科主任教授
1992/05 - 1994/05 鳥取大学医療技術短期大学部衛生技術学科主任教授
1996/05 - 1998/05 鳥取大学医療技術短期大学部部長
1996/05 - 1998/05 鳥取大学評議員
1999/03 鳥取大学定年退職、鳥取大学名誉教授
2003/03 - 現在に至る ソクラテス免疫療法学研究所副所長